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  • 執筆者の写真川村亘平斎

福島県いわき市綱木にて影絵滞在制作


3/16~20の日程で福島県いわき市の山の中にある綱木という集落へ影絵滞在制作に伺う。平均年齢80歳のおじいちゃんおばあちゃん8名にいろいろとお話を聞く。この企画は、この村に住むある男性が、奥様が亡くなられたあと、クマガイソウという野草を自宅の庭に植え始め、なんと3万株を超える花畑を作ったことがきっかけでスタート。当初、クマガイソウの話を中心に組み立てる予定だったが、おじいちゃんおばあちゃんたちから伺った不思議なお話が面白かったので、それを化石の復元のようにつなぎ合わせて、クマガイソウとこの村のご神木にまつわる物語を作ることにした。発表はゴールデンウィーク頃、綱木集落といわき市の2公演を予定。



福島県いわき市綱木での滞在制作1日目。住民の方達にお話を聞く。この村に住むある男性が、奥様が亡くなられたのをきっかけにクマガイソウという野草を自宅の庭に植え始めたところ、3万株を超える花畑になり観光地として注目されている。植えられた男性も今は亡くなってしまったが、毎年花が咲くようにと、残った住人たちが手入れをしている。



福島県いわき市綱木での取材二日目。日向ぼっこのおばあちゃんたち。通訳なしでは何を言っているのかほとんどわからないが、見た感じ楽しそうだったので、何か楽しいことを話していたのだろう。

その昔、小学校へ通うには山を1つ越えなければならなかった。山の頂には小さな神社があって、こどもたちはその神社に朝はいってきます、夕方にはただいまの挨拶をした。 この村に入植したお姫さまは顔に火傷の跡があった。村人たちは彼女をいたわってか?この村の祭りは夜しか行わなかった。

四国からやってきた聖が持っていた桜の木の杖を村に植えた。やがて巨木になり村の御神木とされた。













福島県いわき市綱木での取材3日目。朝いわき市考古学資料室でたくさんの土器と土偶。綱木地区の方たちの影絵人形を作ろうと、昔の写真を見せてもらう。物語の全容が見えてきた。











福島県いわき市綱木での取材4日目。下界から隔絶された山間の村で、一日中影絵制作。村人のおじいちゃん、おばあちゃんたちの影絵人形を作る。

40年前に倒れた桜の木は村の御神木と呼ばれていた。だとするとその辺りに何か村の大切なものがあるはず!と思っておばあちゃんたちに根掘り葉掘り聞く。答えは井戸。山の清水の湧き出すところ。震災で水脈が変わり、現在では使われていない。この村で大切に維持されている3万株のクマガイソウも御神木と井戸があったすぐそばに群生している。





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