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Art Work​ 2018

​おそなえ きのみ

タイ・チェンマイの孤児院バーンロムサイの「ホシハナ文庫」から出版された絵本。チェンマイのバーンロムサイに視察と影絵制作、子供達とのワークショップを含め10日滞在し、影絵と切り絵で制作。「バーンロムサイ」の名の由来となったガジュマルの樹とアジア全域に広がる「おそなえ」の文化をモチーフに、人と自然の交わり、いのちの不思議を描く。

主催   :特定非営利活動法人(NPO)バーンロムサイジャパン助成   :一般社団法人東京倶楽部協賛   :株式会社伊東屋、大谷信義、代官山カーリーコレクション協力   :UMIGOYA、川村亘平斎、ココ・ファーム・ワイナリー、志鎌康平、株式会社ダヴィンチ、PEACEDELI、平原愛子、宮本武典企画協力 :kanabou後援   :在東京タイ王国大使館(50音順・敬称略/2018年1月現在)

バーンロムサイとアート(+art)
タイ・チェンマイで孤児院を運営しているバーンロムサイは、開園当初からHIVに感染した子どもたちのエイズの発症をおさえ、免疫力を上げるために創造力を豊かにするアート活動に力を入れてきました。日本からも多くのアーティストがバーンロムサイを訪れ、子どもたちと一緒に絵を描き、粘土をこね、写真を撮るなど、様々な創作・文化交流活動に取り組んできました。開設から2年後の2001年には子どもたちの作品と紹介映像を展示する展覧会を「POSITIVE」と題して六本木のAXISギャラリーで開催、HIV Positive(陽性+)でもポジティブ(前向き)に生きている!というメッセージは子どもたちの描いた絵画とともに大きな共感をよび、6日間の会期中に1200名の来場者を集め、約200点の作品は完売しました。この展覧会の成功をとおして子どもの創造力の素晴らしさを再認識すると同時に、バーンロムサイという場所でアートの本来の意味でもある“生きる術や技”をもつ人との多くの出会いが生まれることにもなりました。今日までのバーンロムサイの18年間の活動の中で、子どもの創造力を伸ばしポジティブ(+)に生きて欲しいという願いは多くの人の「自分以外のために出来ることをする」という分かち合いの精神に支えられてきました。 多くの支え合う気持ちが集まり,さまざまな人がバーンロムサイという場をとおしてつながり、それが心地よい場になることでさらに新しいつながりが生まれる、、、そんな循環を「+art」(プラスアート)という言葉にこめて発信していけたらと考えています。 誰もが何らかのかたちでもっている経験や技術を「誰かのために、何かのために、未来のために」役立てる社会貢献の新しい提案が「+art(プラスアート)」です。

 

■ホシハナ文庫の創刊
バーンロムサイは+artをとおして子どもたちにはたくさんの創造の刺激を、アーティストには創作の場と社会貢献の機会を提供することで、双方にとってプラスになるサポートをしていきます。その場としてバーンロムサイが運営するコテージリゾートhoshihana village(タイ、チェンマイ)にアーティストが滞在、創作活動ができるアトリエハウスを来年にはオープンさせる予定です。そして、国際的に活躍する若手アーティストをチェンマイに招へいし、周辺の豊かな自然や施設の子どもたちとの交感から、一冊の絵本をつくってもらう「ホシハナ文庫」プロジェクトをはじめます。記念すべき第1巻は、影絵師・川村亘平斎さんの『おそなえ きのみ』です。「バーンロムサイ」の名の由来となったガジュマルの樹のまわりで、人と自然の交わり、いのちの不思議が影絵で表現されたものがたりです。

ブックデザイン:小板橋基希(akaoni)/撮影:志鎌康平(六)

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